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標津(シベツ)の語源はアイヌ語で サケのいるところ、大川、または本流 の意味です。

水族館・博物館

2011年6月5日日曜日

シベリアヤツメの産卵行動

昨日シベリアヤツメの産卵を撮影したので・・・とりあえずあっぷ!




あと、以前撮影したヤツメウナギの幼生(アンモシーテス)を水槽に入れるというそれだけの映像も



ついでに、関連写真と・・・・


Spawning Act of  Lethenteron kessleri


あと、、、過去に連載していた記事の中でシベリアヤツメについて書いたものもあったので、またまた、ついでにアップ!

学芸員はこれまで新聞や雑誌などに5回ほど連載しておりまして・・・・10年以上前に書いたものはそろそろ賞味期限が過ぎていると思いますので・・・・これからちょっとずつアップしたいと思います。


北海道新聞 2001年6月1日掲載 ネーチャー通信 vol.77
「ヤツメたちの春」

 春の訪れが遅い道東でもようやく桜の花が咲き始めるころから、小川の瀬で小さなヤツメたちが群れているのを目にすることがあります。
 ヤツメウナギの仲間は北海道には3種います。彼らは幼生の時には目がなく、泥の中で数年間、有機物を食べ生活しています。その後、変態し川底から出てくるのですが、カワヤツメ(ヤツメウナギ)は海へ降り、他の魚に吸血し、大きなものは50cmほどに成長します。一方、シベリアヤツメとスナヤツメは夏から秋にかけて変態した後はもうエサをとりません。今時期、小川の瀬で群れている小さなヤツメたちはこの2種で、実は産卵の真っ最中なのです。彼らは長い冬の間エサもとらず、この時を待っていたのです。
 彼らの産卵行動は実にユニークです。シロザケと同じように産卵のため川底に穴を掘ります。体長は大きくても20cmほどの小さな体ですから、砂などは尾びれを使いはじき飛ばせますが、小指の先ほどの小さな石でも尾びれを使って動かすには至難の業です。
 しかし、彼らにはそのハンディを克服する吸盤状の口があります。尾びれを使っても動かない小石は、この口で吸い付いて横の方へとずらしたり、吸いついたまま川の流れを利用して一緒に流され運び出すのです。
 一匹ではとても動かないような直径3cmほどの”巨大な”石に数匹で吸いつき下流へ運ぶ様子を見たことも何度かあります。もっともこの行動、お互い示し合わせての事か、単なる偶然であるかは定かではありません。産卵するときは雄が雌の頭に吸いつき、体に巻きついた後、お互いの体をふるわせます。
 彼らは他の魚と比べ、警戒心が薄いようで産卵行動の観察はかなり容易だと思います。
 運が良ければ短時間で産卵の瞬間が見られるかもしれません。


・・・この連載は当然のことながら字数が決められていたため・・・どうもしっくりいかなかったのですが、そのうち加筆、校正していこうかな~などと考えておりますが、、、何時になるやら・・・・・